レポ 10/9渋谷パブスタ即「元カレを忘れたい女」
あの日は土砂降りの雨が降っていた。
濡れたアスファルトに乱反射する車のライトが眩しい渋谷の駅前。
歩道には吸い殻と雨で汚れたマイナーなアイドルのビラが落ちていた。相変わらず、この街の夜は汚い。
待ち合わせ場所である宮下パークで先輩PUAと先輩が最近知り合ったPUAと合流した。一時間程、そこのフードコートでお互いのナンパの拘りについて話し合った。とても有意義な時間であった。
20時前にパブスタに入場
5分に1回のペースでオープンとLゲをしていたと思う。
退院後初めてパブスタへ行ったのだが、立ち回りの仕方やテンションは以前と変わらずほぼ健在だった。
入店から30分くらい経った頃、先輩PUAが案件をオープン
案件は初めは一人だったが、すぐ友達らしき女が側に来たのでそちらを担当することにした
カ「このカーディガンの柄いいね、俺のおばあちゃんの家のカーペットの柄もこんな感じだったわ」
👩🏻🦰「ねえ、それ褒めてる?笑」
カ「ねえ怒らないでよ笑、派手だけど綺麗に着こなせてるってのが本音」
👩🏻🦰「ありがとうw」
即からオープンまでのトークを逆算し、無駄な立ち回りをしない。今回の立ち回りで意識した点である。
そして、今回即ったのは👩🏻🦰ではない。
この案件と一緒に来ていた別の案件である。
実は会話を楽しんでくれてたのか👩🏻🦰は俺のことを覚えてくれていて、放流した後も店内ですれ違っては「あー!」とか「さっきの人だ!」と声を掛けてくれていた。
スト値はイマイチだが👩🏻🦰を即るのもありかもしれない。他の案件をオープンしLゲしつつも👩🏻🦰と再び遭遇するチャンスを伺う。
そして、
ヒヤリングしていくと、4人で来たとのことで店の端のテーブルにはそれらしき友人の姿があった。
また、しばらくすると👩🏻🦰とその友達と会話する場面があった。👩🏻🦰本人はおらず、👩🏻🦰の友達2人と会話することに。
俺が担当したのは4人の中で一番背が高く、黒のニットワンピを着た黒髪ロングだった。4人の中でスト値は最も高かった。
カ「何味ですか?これ」
👩🏻「オレンジとテキーラが混ざってる奴、お兄さんのは?」
カ「コーラだよ、薬飲んでてお酒飲めないの。ここだけの話、最近まで入院してて」
👩🏻「えっ、何があったの??」
ここで自分の夢を語り、その夢を叶える為に休み無しで働いた結果、体を壊してしまった話を即興でした。質はどうであれ自分なりのDHVストーリーを話して魅了することを試みた。
会話をしていてIOIのようなものを感じたので、通常はLゲ後放流だが、会話を続けてみることにした。
Lゲ後放流して先輩PUAも、俺が会話を続けていることを察したのかまた戻って来てくれた。
自分が担当した案件のグラスが空になりかけたのを確認し、飲み物取りに行こうルーティンでセパレート。
が、とにかく焦ってはいけない。
勢いだけに任せてネタキャラに走ると、こいつ話通じねえな。面白くねえし、かったるいな。と思われて食いつきが下がるだけである。泥酔し、話が通じない案件と会話した時に不快な思いをしたのをきっかけに、立ち回りを考え直すようになった。
セパレート後はいつもと変わらない。
お酒の話から今日一日何をしていたか聞き、一緒に来ていた友達の話を深掘りし、友達の恋愛事情を聞く。盛り上がったところで対象を案件自身に変え、恋愛遍歴を引き出す。
👩🏻「〜で結局私達4人とも今フリーなんだ!」
カ「あ、フリーなのね。👩🏻ちゃんイケメンの彼氏15人くらいいそう、本当に」
👩🏻「そんなことないから〜、そんなにあたし遊んでる風に見えるの?」
カ「雰囲気、今を生きてるって感じはするよ。どんな彼氏だったの?」
👩🏻「すごく優しい彼氏だった、でも3ヶ月前に別れて、、、」
👩🏻「元彼のことを忘れたくて、今日は昼から皆で飲んでたの、、、」
要所要所で自己開示、それも案件が質問したくなるようなトラップを敷きながら行った。
あくまでも会話の主役は女の子だから、話題を自分がさらっていくのは言語両断。
主導権を自分が握るのと、会話の主役を自分にするのは全く違う。
今回ヒットしたトラップはこんな感じだった
👩🏻「〜だからさ、忘れられない人だったの」
カ「そか、それくらい好きだったんだね、忘れられないのも無理ないよ。。。俺はそれくらい人を好きになったのは2個前の彼女以来かな」
(ここで、なぜ2個前?一つ前の恋はどうだったのかを疑問に思わせる)
👩🏻「2つ前の彼女はどんな人だったの?」
会話のボールが自分に飛んで来たら、DHVしていくだけである。
真剣な話を少ししてから、
カ「もっと君の話を聞きたいし30分だけ静かなところで話したい」と打診
👩🏻「友達に聞いてみるね」
と来たので、俺はすぐに
カ「30分だけ、2人で話して来て良い?」
👩🏻🦰「うん!いいよ!」
ここで大切なのは案件に許可を取らせるのではなく、自分が許可を取りに行くところである。
カ「行ってくるね」
👩🏻🦰「行ってらっしゃい〜」
連れ出し。行き先は某坂のカフェと決まってる。
ここで30分だけ会話して案件の人となりを聞いて即るのがたまらない。
金の無駄、時間の無駄、ただの自己満足だ、と叩く人は叩けば良いと思う。でも、これは仕事じゃなくて趣味、所詮遊びである。
仕事は効率を求めるのが大切だが、遊びの醍醐味は非効率を求める先にあるのではないだろうか。
30分のトークで、案件の恋愛観や仕事観、そして人生観を深堀りしていく。仕上がり切った案件の顔を見るのが楽しい。
👩🏻「これ飲んだら、友達のところ戻るよねぇ?」
カ「いや、もう少し二人でいようよ」
👩🏻「どこいくの??」
カ「お散歩しよ」←ホテルで飲もうって言えない自分が許せない、チキってるよな。
👩🏻「トイレ行くから待ってて」
トイレから戻った案件の唇が、また赤く綺麗に塗り直されているところを見るのもたまらない。
どうせすぐまた落ちるのにね、ってお互い考えてると想像するのも良い。
カ「ここ入ろ」
👩🏻「え、ホテルじゃん、、、」
カ「ここで話そうよ」
👩🏻「えー、でも、、、ヤらないからね」
カ「SEXをしたいからホテルに行こうなんて言ってないよ、こっちこっち」
ホテハン
途中グダられたけど、即。
退院後初の即だった。
👩🏻はキスをするのが好きらしく、ずっとキスをしていた。
👩🏻「私、元カレのことを忘れたいの」
寂しそうな目で呟いた
👩🏻「抱いて、、忘れさせてほしいの」
何も言わず、強く抱きしめるしかなかった
血圧が上がりすぎて、もしも血管が切れたらどうしようって考えてたくらいドキドキしていた。
あと、全身脱毛を終えていて全身ツルツルだったのも高評価である。
即後、案件は後ろを向いて服を着始める。
結局、一晩だけの関係になってしまうのかと頭を過ぎる。
入院中はずっと1人だったからか、久しぶりに女を抱いて、この子に恋をしてしまっていた。
👩🏻「ねえ、元彼から電話きた。せっかく忘れられると思ったのに、、、、」
👩🏻「どうしよう、見られたのかな」
👩🏻「どうして、ラインもインスタもブロックして来た癖に、急に連絡して来たんだろう」
👩🏻「カガワ君は別れた彼女に未練あるの?」
急に案件がたくさん質問をしてくる。
これはクソテストだから、丁寧に答えていく必要があるとわかっていたので、よく考えて答えた。
カ「男の人は、未練があるって女の子に知られたくないからワザと連絡先を消すらしいよ」
カ「俺は、未練はもうないよ。最初は寂しかったけど、前は進むしかないって思っている」
案件は寂しそうだった。
これが正解だったのかはわからない。
ホテルを出て坂を下る。
👩🏻「カガワ君はどれくらいで元カノのこと忘れられた?」
カ「2ヶ月かな、でも、忘れてないよ。未練があるのと覚えてるのは別。好きだった人だもん、忘れられるわけない。」
雨の中、傘を差しながら元の場所へ戻る。
二人でパブスタへ再入。
👩🏻は別れの挨拶も言わず、自分の隣から消えた。
俺は、案件に何の影響も与えられなかったんだなと。もう会えないんだろう。
👩🏻は元彼を忘れる必要があったのだろうか。どんなに前へ進む必要があったとしても、次の恋をするにしても、自分の過去は自分の経験になるから忘れる必要なんてないと思う。
逆に俺たちのようなナンパ師は、忘れられない恋をする事の方が少ない。一瞬ときめきを感じたと思っても、次の日にまた別の子を抱けば、前の子へ感じてた恋心なんてすぐ忘れてしまう。
店内を見渡すと案件は一緒に来ていた友達と楽しそうに話していた。それで良いのかもしれない。
俺は、終電で帰る事もできたが、まだ仲間が中にいたのでそのままゲームを再開した。